事業の拡大を考えたとき、「どの制度が自分のところに合うのか」が分からなくて、調べること自体が止まってしまうことってありますよね。
射水市・新湊在住のヨースケです。地域情報メディア『いみず富山みつけ』でエリアの暮らしや制度を取材しています。制度を調べるとき、わたしはまず「自分のところが対象かどうか」から確認する順番を取っています。
今回は成長加速化補助金の対象条件と申請前に見ておきたい点、そして射水市内外で実際に相談できる3つの窓口を紹介します。
成長加速化補助金とはどんな制度か
中小企業成長加速化補助金は、2025年に新設された国の補助制度です。売上高100億円の企業への成長を目指す中小企業が行う大規模投資を支援する仕組みで、補助率は投資額の1/2、補助上限額は5億円とされています。
建物の新築・増築、機械装置、ソフトウェアなどが補助対象経費にあたります。小規模な設備更新ではなく、事業規模を引き上げる投資が想定されている制度。
対象になるかを左右する三つの条件
先に確認しておきたいのは、申請に必要な基本要件です。これが整っていないと、事業計画の中身よりも前の段階でつまずきます。
- 投資額1億円以上
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建物費・機械装置費・ソフトウェア費の合計が1億円以上(税抜き)であること。専門家経費・外注費は含まれません。
- 100億宣言の公表
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将来の売上高100億円を目指す意思と具体的措置を、専用のポータルサイトで公表していること。
- 賃上げ要件を含む事業計画
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賃上げ要件を満たす今後5年程度の事業計画を策定していること。
わたしも最初はそうでしたが、「補助額が大きい」という情報が先に目に入ると、条件の確認が後回しになりがちです。対象要件は早めに見ておくと、その後の動きが楽になります。
対象になりやすい事業と使い方の例
この制度は、事業の「規模を上げる」ための投資と相性がよい制度です。工場の増設、自動化ラインの導入、業務管理システムの刷新など、生産性や処理能力を引き上げる投資が主な対象になります。
現状維持の設備更新ではなく、売上や生産量の拡大につながる計画かどうかが見られます。
投資計画と補助制度をすり合わせる順番
補助金に合わせて投資計画を作ると、後で計画の骨格がぶれやすくなります。わたしならまず自社の投資計画を先に固めて、それから制度の要件と照らし合わせる順番のほうが、計画に無理が出にくいと感じています。
投資計画の中に、補助対象経費にあたる費目がどのくらい含まれるかを確認するのが次の一歩です。
100億宣言の手続きを先に動かす理由
迷いやすいのが、100億宣言の申請タイミングです。公募申請と同時に宣言申請ができると思っている方もいますが、申請時点で宣言の公表が完了していることが必要とされています。
宣言の公表手続きには通常2~3週間かかるため、公募開始を待ってから動き始めると間に合わなくなることがあります。公募スケジュールより早めに宣言の手続きを進めておく必要があります。
よくある誤解と事前に整理したいこと
「補助金があるから大きな投資を決めよう」という順番になると、後から計画を大幅に見直すことになりやすいです。補助制度はあくまで投資の後押しであり、投資の理由そのものにはならない点は頭に置いておくといいですね。
採択されれば全額が保証されるわけではなく、審査を経て補助額が決まります。事業計画は補助金を前提にしない組み立て方が基本です。
対象外になりやすいケースを知っておく
この制度で対象外になりやすいのは、投資額が1億円に届かないケース、または事業の目的が売上拡大ではなく設備の維持・更新に近いケースです。
また、土地の取得費は補助対象経費に含まれない点も確認が必要。計画の中に土地代が大きく含まれている場合は、対象経費の積算が変わってきます。

土地代は補助対象外なので、積算前に費目を分けておくと動きやすいですよ
他の補助制度と何が違うか
ものづくり補助金や事業再構築補助金と比べると、成長加速化補助金は補助上限額が圧倒的に大きい半面、投資額1億円以上という入口の規模も大きい制度です。
| 制度名 | 補助上限 | 補助率 | 最低投資額の目安 |
|---|---|---|---|
| 成長加速化補助金 | 5億円 | 1/2 | 1億円以上 |
| ものづくり補助金 | 約1,250万円~ | 1/2~2/3 | 規定なし(数百万円~) |
| 事業再構築補助金 | 最大3億円程度 | 1/2~3/4 | 事業計画による |
どの制度が合うかは、投資規模と事業フェーズ次第です。複数の制度を並べて見てみると、自社の計画に近いものが分かりやすくなります。
射水市内外で使える相談窓口3選
制度の要件を確認しながら「自社に合うか」を判断するには、一人で抱えるより窓口に話を聞きに行くほうが早いです。射水市の事業者が実際に利用できる相談先を3つ紹介します。
アル・プラザ小杉2階に2025年4月に開設。相談無料・回数無制限で、補助金活用や事業計画の相談に専任アドバイザーが対応します。
国の補助金全般の相談窓口として機能しています。ものづくり補助金や持続化補助金を含め、制度の比較から申請サポートまで対応。
富山・石川・福井を担当する専門機関。Zoom相談にも対応しており、成長加速化補助金のような大型制度の掘り下げ相談にも強い窓口です。
- Switch IMIZU:080-2387-6460(平日10:00~17:00)
- 射水商工会議所:0766-84-5110(平日8:30~17:15)
- 中小機構北陸本部:076-223-5546(平日9:00~17:00)
わたしなら最初はSwitch IMIZUに声をかけてみる順番を選びます。仕事帰りに寄れる場所ではないですが、アル・プラザの2階なので駐車場には困らないのが助かるところ。
今日から動き始めるための一歩
今日できる一歩があるとすれば、100億企業成長ポータルで公募要領を一度開いて、要件の欄だけでも目を通してみることです。対象経費の費目と自社の投資計画を照らし合わせるだけでも、次に何を相談すればいいかが見えてきます。
第3回公募は2026年夏頃の実施が見込まれています。今すぐ動けない状況でも、100億宣言の手続きに時間がかかることだけは頭に入れておくと、いざ動き始めたときに焦らなくて済む気がしています。
要件の確認でも「うちは対象外かな」という確認でも、Switch IMIZUや商工会議所に足を運ぶことが一番の近道です。今週のうちに電話一本だけでも入れてみてくださいね。













