不動産の売買や相続手続きが動き出したとき、「登記事項証明書が必要です」と言われて、どこで何を取ればいいのか迷った経験はありませんか。証明書の種類が複数あって、どれを選べばいいかも分かりにくいですよね。
富山市と射水市のエリア情報を届けるメディア『いみず富山みつけ』のライター、ヨースケです。わたしも先日、仕事関係の手続きで証明書が必要になったとき、窓口とオンラインのどちらが自分に合っているか、少し考えました。
この記事では、登記事項証明書の種類と取得方法の違い、富山市内での窓口情報、オンライン申請の流れを順に整理します。取得方法として実際に使える3つのサービスも紹介しています。
登記事項証明書とはどういう書類か
登記事項証明書とは、法務局が保管している登記簿の内容を証明した公的な書類です。不動産の所有者や地目、会社の商号や役員構成など、登記されている情報が記載されています。
かつては「登記簿謄本」と呼ばれていましたが、現在はコンピュータ化が進み、正式名称は「登記事項証明書」に変わっています。呼び名は違いますが、内容はほぼ同じものです。
証明書が必要になる主な場面はどこか
証明書の提出を求められる場面は、手続きの種類によって異なります。代表的なものをまとめます。
- 不動産の売買・購入時の本人確認
- 相続登記や名義変更の申請
- 住宅ローンや金融機関での担保設定
- 会社設立・変更登記後の届出
- 確定申告や補助金申請の添付書類
提出先によって「どの種類が必要か」が変わることもあります。事前に提出先へ確認しておくと、取り直しにならずに済みます。
登記事項証明書の種類をひとつずつ確認する
証明書の種類は大きく四つに分かれています。名前が似ていて紛らわしいですが、何が記載されているかの違いです。
- 全部事項証明書
-
現在効力がある登記事項がすべて記載されたもの。不動産では最もよく使われる種類です。
- 現在事項証明書
-
現時点で効力のある項目だけ記載。過去の変更履歴は含まれません。
- 履歴事項証明書
-
現在の事項に加え、一定期間内に抹消された履歴も記載。会社登記でよく使われます。
- 閉鎖事項証明書
-
合併や移転などで閉鎖された登記記録が対象。必要な場面は限られます。
迷いやすいのが、「全部事項」と「現在事項」の使い分けです。不動産手続きで特に指定がなければ、全部事項証明書を求められることが多いです。提出先に確認するのが確実です。
登記事項証明書を取得できる3つのサービス
取得方法は大きく三つあります。それぞれに特徴があるので、自分の状況に合わせて選んでみてください。
富山市牛島新町11番7号(富山合同庁舎1階)。受付時間は平日9時~17時。手数料は1通600円。公式:houmukyoku.moj.go.jp/toyama/
法務省運営のオンライン申請システム。手数料は郵送受取520円、窓口受取490円。利用時間は平日8時30分~21時。公式:touki-kyoutaku-online.moj.go.jp
一般財団法人民事法務協会が運営。不動産全部事項の閲覧が331円。平日8時30分~23時、土日祝も18時まで利用可。公式:www1.touki.or.jp
この3つはそれぞれ用途が異なります。急いでいるなら窓口、手間を省きたいなら登記ねっと。内容だけ先に確認したいという場面では、登記情報提供サービスが使いやすいです。
富山地方法務局の窓口に行くときの注意点
富山地方法務局本局はJR富山駅北口から徒歩5分ほどの場所にあります。証明書等交付窓口の専用電話は076-441-6322で、地番や家屋番号の照会もここで対応しています。
わたしが気になるのは、やっぱり駐車場と待ち時間です。合同庁舎の専用駐車スペースは限られていて、平日の昼間は特に注意が必要なんですよね。仕事帰りに寄るには、閉庁の17時に間に合わない日も多い。そこがネックだと感じています。
登記ねっとのオンライン申請の流れ
「かんたん証明書請求」を使えば、ブラウザ上で手続きが完結します。初回だけ申請者情報の登録が必要ですが、登録費用は無料です。
- 申請者情報の登録(初回のみ・無料)
- 証明書の種類と地番・法人名を入力
- 受取方法(郵送か窓口)を選択
- 手数料をネットバンキングかATMで納付
手数料はインターネットバンキングかPay-easy対応ATMで払います。オンライン申請・窓口受取なら1通490円で最安です。平日に法務局へ行ける予定があるなら、この組み合わせが手間と費用のバランスが取りやすいです。
登記情報提供サービスと証明書の違いを整理する

登記情報提供サービスで見られる情報は証明書ではありません
登記情報提供サービスでは、パソコンやスマホから登記の内容をPDFで閲覧できます。不動産全部事項なら1件331円。土日祝日も利用できるのが助かります。
ただし、このサービスで取得したデータは公的な証明書としては使えない点に注意が必要です。手続きの提出書類ではなく、内容の事前確認や自分用の記録に向いています。
地番・家屋番号が分からないときの調べ方
先に確認しておきたいのは、申請書に書く「地番」や「家屋番号」は、日常的に使う住所と異なる場合があるということです。
調べ方はいくつかあります。登記ねっとの物件検索で住所から調べるほか、固定資産税の納税通知書や権利証(登記識別情報)に記載されていることも多いです。
分からない場合は富山地方法務局の証明書等交付窓口(076-441-6322)に電話で確認できます。窓口に行く前に電話で確認しておくと、当日に焦らなくて済みます。
よくある勘違いと見落としやすいこと
提出先によっては「発行日から3か月以内のもの」を求めることがあります。早めに取りすぎると使えなくなる場合があるので、提出時期から逆算して取得するのが安心です。
また、登記情報提供サービスで閲覧した内容は、公的な証明書ではありません。確認用と証明用は別物。この点は、実際に手続きが進んでから気づくと焦るところなんですよね。
この記事を読んだあとに試してほしいこと
まず「どの種類が必要か」を提出先に確認するだけで、動き方がはっきりします。全部事項か現在事項か、それだけ分かれば申請書を書くときに迷わなくて済みます。今日か明日のうちに、提出先にひとこと聞いてみてください。
窓口派なら平日の午前中に動くのが比較的空いていると感じています。オンライン申請派なら、登記ねっとへの利用者登録だけでも先に済ませておくと、次に急ぎで必要になったときに焦らなくて済みます。
証明書の取得は、慣れればそれほど手間のかかる手続きではありません。自分に合った方法で一度動いてみると、次からはずっと楽になるはずです。この記事がその一歩の参考になったらうれしいです。













