私立高校の学費について調べているうちに、「就学支援金」と「私学助成」の違いがよく分からなくなってきた、という声をよく聞きます。制度が複数あって、どれが自分の家庭に関係するのかが見えにくいんですよね。
射水市・新湊を拠点に地域情報を発信している『いみず富山みつけ』のヨースケです。わたしも最近、周りで高校進学を控えた家庭の話を聞くことが増えて、制度の仕組みと学校ごとの対応を一度整理してみました。
この記事では、国制度・県制度の構造を整理しつつ、射水市から通いやすい私立高校3校の就学支援金対応も合わせて紹介します。
私学助成で使われる主な制度の種類
「私学助成」という言葉は、複数の制度をまとめて指す場合があります。国の制度と県の制度が別々に動いていて、受け取り方も異なります。
まず大きく分けると、国の「高等学校等就学支援金」と、富山県が独自に設けている授業料助成・入学時納付金助成・奨学給付金の三つが中心です。
- 高等学校等就学支援金
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国の制度。授業料に充てる支援金で、学校が代わりに受け取り授業料と相殺される仕組み。
- 富山県単独の授業料助成
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国の就学支援金に上乗せする形で、富山県が独自に行う授業料の補助制度。
- 入学時納付金助成
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入学時にかかる費用の一部を県が補助する制度。対象世帯の条件がある。
- 奨学給付金
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授業料以外の学用品費や通学費などを対象とした給付制度。返済不要で所得条件がある。
就学支援金との違いを整理する
「就学支援金」と「私学助成」は同じものだと思われがちですが、別の制度です。就学支援金は国の制度で、私立・公立を問わず全国一律の枠組みで動いています。
一方、「私学助成」は主に都道府県が独自に設ける補助の総称で、富山県の場合は就学支援金に上乗せする形で授業料や入学費用の一部を補助しています。どちらも申請が必要で、受け取り経路も異なります。
所得条件で自分の世帯を確認する方法
就学支援金の支給額は、保護者の課税所得額をもとに計算されます。正確には「市町村民税の課税所得額×6%から調整控除額を引いた値」で判定される仕組みです。
この数値は課税証明書で確認できますが、マイナポータルからも調べられます。年収の目安だけで判断せず、課税所得額から計算した値で確認するのが確実です。所得条件は制度改定で変わることがあるため、最新情報は富山県の公式サイトで確認してください。
2025年度・2026年度の制度変更と注意点
2025年度から、就学支援金の所得制限が撤廃されました。国公私立を問わず全世帯に年間118,800円が支給される形に変わっています。
さらに2026年度からは、私立高校の支援金上限が年間457,200円程度に引き上げられる予定です。入学年度によって支給額の上限が変わる点は、先に確認しておく価値があります。
射水市から通える私立高校3校の制度対応
制度の仕組みが分かったところで、射水市から通いやすい私立高校3校の就学支援金対応を整理しました。学校ごとに授業料や独自の奨学金制度が異なるため、一度それぞれの公式ページで確認しておくと安心です。
- 富山第一高等学校(富山市)
- 富山国際大学付属高等学校(富山市)
- 高岡龍谷高等学校(高岡市)
いずれも富山県私立中学高等学校協会に加盟しており、国・県の就学支援金制度の適用対象校です。射水市からの距離感や通学ルートも含めて、学校ごとに確認してみてください。
富山第一高等学校の授業料と支援対応
富山第一高等学校(富山市)の授業料は月額33,000円で、2026年度入学生からは授業料が無償化される予定です。就学支援金の適用区分によって自己負担額が変わります。
学校独自の奨学金制度もあり、S特進推薦合格者は3年間で最大85万円の奨学金支給があります。就学支援金との併用が可能かどうかは、学校への確認が必要です。
公式サイト(https://www.tomiichi.ed.jp/admission/fees)の「授業料・奨学金」ページで、年度別の支援金対応表が公開されています。
富山国際大学付属高等学校の授業料と支援対応
富山国際大学付属高等学校(富山市願海寺)は授業料が月額33,000円で、国の就学支援金に加え県独自の授業料減免(月6,600円)にも対応しています。
年収目安590万円未満の世帯では、就学支援金で授業料が月額0円になります。年収590万円以上910万円未満の世帯には県の上乗せ補助があり、自己負担は月額23,100円になります。
公式サイト(https://www.tuins-h.ed.jp/enrollmentguide/scholarship/)で、区分別の自己負担額が確認できます。入学料減免の対象条件も同ページに掲載されています。
高岡龍谷高等学校の基本情報と確認先
高岡龍谷高等学校(高岡市古定塚)は射水市から車で20分前後のエリアにあり、富山県私立中学高等学校協会に加盟する就学支援金対象校です。
授業料や入学時費用の詳細、就学支援金の適用区分については公式サイト(https://www.takaokaryukoku-h.ed.jp)から確認できます。学校説明会の日程なども同サイトで案内されています。

学校ごとに独自の奨学金があるので、制度と合わせて確認が必要ですよ
授業料以外で対象になる費用の範囲
就学支援金は授業料だけを対象としています。学用品費・通学費・修学旅行費などは対象外です。
これらには別途「奨学給付金」が対応しています。住民税所得割が非課税の世帯などを対象としており、授業料とは別に申請が必要です。窓口や申請時期も異なるため、別々に確認する流れになります。
申請時期で見落としやすい点
就学支援金の申請は、原則として入学後の4月に学校から書類が配布されます。入学前に申請するものではない点が、意外と知られていないです。
1年生は4月と7月の2回、所得確認が行われます。2・3年生は7月の1回。所得が変わった年度も確認対象になるため、毎年の流れを把握しておくと安心です。
学校経由で確認しておきたいこと
就学支援金は「学校が生徒に代わって受け取り、授業料と相殺する」仕組みです。保護者が直接受け取るお金ではありません。
申請書類も学校から配布されるため、提出期限や書類の種類は学校ごとに確認が必要です。オンライン申請システム「e-Shien(イーシェン)」を使って手続きする形が基本ですが、手順は入学先から案内が来ます。
国制度と県制度の関係を分けて見る
富山県の私立高校向け支援は、「国の就学支援金+県独自の上乗せ助成」という構造です。どちらも申請が必要で、対象条件も別々に設けられています。
特に県の授業料助成は、年収590万円未満の世帯や多子世帯・ひとり親世帯を対象に加算があります。国の制度だけを調べて終わりにすると、県の上乗せ分を見落とすことがあります。
よくある勘違いと確認しておくこと
迷いやすいのが「就学支援金を受け取ると他の補助が減る」という誤解です。就学支援金は授業料との相殺なので、保護者の口座に入金されるわけではなく、他の補助と干渉するケースは少ないです。
所得制限が撤廃されたことで「全員が同額もらえる」と思われがちですが、年収590万円未満の世帯には加算があるため、世帯によって支援額は異なります。全員一律ではない点は先に頭に入れておくと良いです。
必要書類で迷いやすい部分を整理する
就学支援金の申請には、受給資格認定申請書とマイナンバーに関する書類が必要です。申請書は学校から配布されるため、手元に用意する必要はありません。
住民税が未申告だと所得確認ができず、支援を受けられない場合があるため先に確認する。
年収の目安ではなく、課税所得額から計算した値で支援区分を把握する。
申請書は学校からの配布を待つ。e-Shienを使ったオンライン申請が基本の流れ。
射水市周辺で確認したい窓口の場所
就学支援金は国の制度を県が窓口として運営しています。富山県の担当は経営管理部学術振興課の私学振興係(富山市新総曲輪1-7、TEL:076-444-3159)です。
射水市の場合、市の窓口で直接相談できる制度というよりは、県の窓口か学校を通じて確認する流れが基本です。迷ったときは先に通学予定の学校へ問い合わせるほうが、書類の用意も含めて話が早いと感じています。
制度を調べはじめた方への一言
わたしが最初に感じたのは、「制度の名前が多くて、どこから手をつければいいか分からない」という感覚でした。今日の一歩としては、気になる学校の公式サイトを一校だけ開いて、授業料と就学支援金の対応表を確認するだけで十分だと思います。
制度の金額より、「学校を通じて申請する流れ」と「国制度と県制度が別々にある」という構造を先に頭に入れておくと、その後の確認がぐっと楽になります。そこだけでも見ておくと安心ですよ。
この記事が、射水市で進路を考えはじめた家庭にとって、少し道筋が見えるきっかけになったらうれしいです。













